1坪あれば物置だって立派な部屋になる

1坪というと、約3.3㎡。おおよそ180cm四方の大きさになります。畳で換算すると約2畳です。母屋が別にあって、そこでバストイレなどが確保できているとすれば、2畳ほどの広さがあれば十分生活できると思いませんか?

1坪の物置

物置は様々なサイズで販売されていますが、1坪のものというと、価格も数万円から数十万円まで幅広く、素材やデザインもさまざまです。

このサイズのものだと、建築確認申請が不要なため、置きたい場所に気軽に設置できるというメリットがあります。

もちろん設置する場所の基礎や傾斜など、ある程度の制限はありますが、ブロックなどを摘んだ上に設置するなど、地面の状態に合わせて施工方法も変えられますので、設置不可能な場所はそう多くはないはずです。

お庭に1坪分の物置を設置できるスペースがあれば、作業場や書斎のように、一人になれる秘密の空間として物置を活用することができます。

 

居住空間としての問題点

物置は、文字通りものを置くための建築物のため、本来人が中で長時間過ごすには不向きです。

窓もなく、それでいて気密性は低いため、夏は熱気がこもって高温になり、断熱性がないため冬はとても寒くなります。

居住空間として物置を利用する場合、コンテナタイプの金属製のものより、やはり木製のものがオススメです。

金属製のものでも、壁や天井に断熱素材を組み込んでタイプのものもあります。そういったものであれば、十分に居住空間としての利用は可能です。

 

パネルハウス

ネットでパネルハウスと検索すると、組み立て式の物置がたくさん見つかると思います。パネルハウスとは、組み立て式の小屋のことで、木製のものが多く、特殊な工具などがなくても簡単に組み立てられるものがたくさんあります。

パネルハウスは比較的カスタマイズがしやすいため、注文する段階で窓の有無や内装など、好みに合わせて細かく設定できるので、居住空間として利用するにはちょうどいいでしょう。

 

施工の注意

大手物置メーカーでも窓付きの物置が販売されています。物置を設置する場合は特に制限はないので、好きなところに好きなように置いてかまいませんが、建物として建築する場合には、土地の境界線から50cm以上離さなければならなかったり、境界線から1m未満の距離に窓を付ける場合、目隠しを付ける必要があるなど、ある程度の規制が発生するケースもあります。あらかじめ確認して施工しましょう。