お庭の物置を蜘蛛の巣から守ろう!
頻繁に出入りしない物置に入ったとき、いきなり蜘蛛の巣に引っかかるととても嫌な気分になりますよね。蜘蛛はどんなところに、どれくらいの周期で巣を作るのでしょうか?物置の厄介者、蜘蛛の巣対策についてご紹介します。
蜘蛛が好む場所
タカアシグモやハエトリグモの仲間のように、巣を作らない蜘蛛もいますが、巣を作る蜘蛛はだいたい同じような場所を好む傾向があります。
蜘蛛の巣は、単に蜘蛛の住まいというより獲物を捕まえるための罠という役割が大きいです。
そのため、蜘蛛が巣を張りやすい場所は、餌となる小さな虫の通り道が多いです。
小さな虫が最も集まりやすいのは、夜に明かりがある場所です。
外に街灯などがある場合は、その光が漏れてくる場所に小さな虫が集まります。
そうした場所は蜘蛛の狩場になるので、蜘蛛の巣がかかりやすい場所になります。
また同じように、風の通り道は小さな虫が風で流されてきやすいので、蜘蛛の狩場に選ばれやすくなります。
窓や換気口周辺に蜘蛛の巣が多いのはそのためです。
蜘蛛の巣を張りにくくするには?
蜘蛛は巣を張るとき、足場となる糸を風に流して離れた場所にひっかけます。
そのため、無風状態や風が強い場所には巣はかけられません。
そうした場所は餌となる小さな虫の通り道にもなりにくいので、巣をかけるメリットもありません。
換気口のように外の空気が入る場所には蜘蛛の巣がかかりますが、換気扇のように強い風が起こる場所には蜘蛛の巣がかかりません。
頻繁に掃除をして蜘蛛の巣を除去すると、やがて蜘蛛も巣を張らずに引っ越していきます。
蜘蛛の巣を張りにくくするためには、こまめに掃除をしたり、空気の対流を強めにしておくとよいでしょう。
蜘蛛はどこからくる?
物置は窓がなくても小さな虫が出入りするくらいのすき間はあるものです。
また、小さな虫は、ものを出し入れする際に出入り口から侵入したり、荷物に隠れていたり、人にくっついてきたりと、どこからでも入り込みます。
小さな虫も蜘蛛も、侵入そのものを防ぐことはできません。
薬剤を使う
蜘蛛は不快害虫として、各メーカーから様々な薬剤が販売されています。
殺虫剤として、蜘蛛を直接殺すスプレーや、忌避剤を含んでいて蜘蛛が寄り付きにくくなるものなど、用途に応じて使う薬剤も変わってきます。
アース製薬のクモの巣消滅ジェット、フマキラークモカダンプレミアム、金鳥クモ用ハンターなど、スプレー噴射式で、蜘蛛を直接殺し、なおかつ忌避剤とシリコンコートの効果で蜘蛛の巣を張りにくくする効果が同時に得られるものが簡単で便利です。
効果は1ヶ月から数ヶ月程度ですので、効果がなくなる前に再度スプレーしておくのがコツです。
また、物置を設置した直後に、一度バルサンなどを焚いておくと、餌となる小さな虫たちの侵入もある程度の期間は防げます。
物を入れた後だと薬剤が気になるという方もいるかと思いますが、そうでない方は定期的に噴霧式の殺虫剤を使用するのも良いでしょう。
一部を除いては益虫です
蜘蛛は不快害虫に分類されるため、殺虫剤や忌避剤が販売されています。
ただ、本来は人間にとっての害虫を捕食してくれるため、益虫という考え方もあります。
近年日本でもその数を増やしつつあるセアカゴケグモのような毒性の強い蜘蛛を除けば、ほとんどの蜘蛛は毒性も弱く、直接人間に害を及ぼすものではありません。
物置の中で、ひっそりと警備をしてくれていると思えば、無下に排除するのも忍びない気もしますが、お嫌いな方は薬剤などを使用して排除しましょう。