お庭のおしゃれな収納庫、木製物置のメリット・デメリット
物置といえば金属製のスライドドアのものをイメージする方も多いかと思いますが、海外では木製のものが主流です。金属製に比べるとお庭の雰囲気を壊しにくく、カスタマイズしやすいため、おしゃれなデザインが豊富です。木製物置のメリット・デメリットをご紹介します。
メリット
価格が安い
木製の物置は、素材によって多少上下しますが、同サイズのスチール製物置よりも、価格が安いものが多いです。
素材としての木材は、加工が簡単で金属に比べると軽いものが多いので、輸送コストが安くなるため、物置として販売する際にも金属製のものよりも価格が安くなります。
デザインがおしゃれ
木製の物置は金属製のものよりもおしゃれなデザインが多いようです。
もともと木の風合いは、屋外に置いてもあたたかみや優しさを感じるものなので、お庭の雰囲気を壊しにくく、どんなお庭にも合わせやすいです。
また、金属に比べると加工が簡単なので、細かい加工が施しやすく、その分デザイン性が高くなります。
ペンキなどで簡単に塗り替えができるのもデザイン性を高める要因ともいえます。
組み立てやすい
木製の物置は、金属製のものに比べると組み立てやすいものが多いです。
金属製のものよりもパーツが小さいので、1人で組み立てができるものがあったり、多少大きなものでも物置サイズであれば、1~2人で組み立てられるものがほとんどです。
DIYや日曜大工に慣れた人なら、設計から材料の加工まで、すべて1人でできてしまう人もいるでしょうが、金属製のものはそうはいきません。
デメリット
小型のものが多い
木製物置は、金属製に比べると小型のものが多いです。
大きなものになると、物置というより丸太小屋というイメージになり、施工も大掛かりになります。
物置の設置というより、倉庫の建築という作業に近いため、個人では難しく、大工さんのような専門業者を頼まなければなりません。
金属製の物置の場合、多少大きなものでも販売店が運搬してきてそのまま設置してくれることが多いです。
小型のものは組み立てが簡単ですが、大型のものは金属製より大掛かりなのが木製物置の特徴かもしれません。
メンテナンスが必要
木製のものは腐るというイメージをお持ちの方も多いと思います。
当然風雨にさらされれば木材は腐ってきます。
腐食に関しては金属も錆などで傷んできますが、木に比べるとやはり耐久性は高いです。
木製の物置でも、設置環境やメンテナンスで耐用年数は大幅に伸びます。
少なくとも半年に1度くらいは防腐剤を塗り直したり、ペンキで保護したりする必要があります。
もともと雨に強く腐りにくい材もありますが、そういったものは値段が高くなります。
防水処理をして、こまめにメンテナンスすれば、金属製のものと変わらないくらいの耐久性は持ち合わせています。
正倉院をはじめ、日本の木造建築が1000年以上もその姿をとどめていることを考えれば、木造建築の寿命が短いということはなさそうです。
環境に合わせて選びましょう
木製でも金属製でも、長期間風雨にさらされる物置は、ある程度耐用年数が限られます。設置環境に合わせて素材や大きさ、デザインを選ぶのはもちろんですが、施工方法も吟味する必要があります。
木製のものは、下にブロックを敷くだけでも湿気対策になる反面、下が中空になるため、床の耐久性が下がります。
小さなものはともかく、大きなものになると一度設置するとなかなか環境を変えられなくなるので、施工前に環境や工法を専門業者とよく相談した方が良いでしょう。