お庭に物置を設置する際の注意点

大きな物置の場合は専門業者に施工を依頼するケースが多いと思いますが、軽トラックの荷台に詰める程度の大きさまでであれば、ご自分で設置することも難しくはありません。ただ、やみくもに置いてしまって、あとからトラブルが発生するケースもありますので、物置を設置する際の注意点をご紹介します。

基礎

物置は材質にもよりますが、ほとんどは床と壁面、天井部分がそれぞれ別のパーツになっています。

そのため、設置する場所の土台がどのような状態であるかが大切です。

土の上に直接置いてしまうと、雨で基礎の部分が流れたりして、水平が取れなくなる場合があります。

そうすると、歪みが出て扉やシャッターが開かなくなったり、雨漏りしたり、様々な不具合が出てきます。

物置を設置する場所は、極力コンクリートで基礎を作り、きちんと水平を取った場所を選びましょう。

コンクリートが打てない場合は、鉄板などで地面を補強した方が長持ちします。

 

落下物に注意

身長よりも低い物置の場合は、屋根の上が見渡せるので、上に落ち葉などが溜まった場合でもすぐに掃除できますが、身長よりも高い物置の場合、屋根の上が見渡せなくなるので、落下物などに注意しましょう。

落ち葉が溜まると雨どいが詰まって雨漏りの原因になりますし、屋根から落ちる雪の重みで屋根がゆがんだり、ひどい場合は雪の重みで物置がつぶれてしまうこともあります。

身長よりも高い物置でも、屋根の上に落下物があるような場所に設置する場合は、こまめに掃除しましょう。

 

 

基礎ブロックを使用する場合

物置の土台として、コンクリートのブロックを使用する場合がありますが、その際は適正な数量を用意しましょう。

物置の四隅だけにブロックを置くと、荷物や物置そのものの重みで床の中央部が沈んでくる場合があります。

また、各ブロック同士の水平が取れていない場合も、ぐらつきや床のゆがみが出てきます。

ブロックを設置する際は、ブロック同士の水平をきちっととっておきましょう。

基礎ブロックは、物置の下の通気をよくして、物置内部に湿気が溜まらないようにしたり、物置そのものを湿気による腐食から守る役割があります。

物置は原則基礎ブロックの上に設置することが望ましいです。

基礎工事をしてアンカーを打って設置すると、固定資産税の課税対象になる場合もありますので、心配な場合は事前に販売店や各市町村役場に確認しておくと安心です。

 

安易に置くのは避けましょう

 

物置は、設置環境によって寿命がかなり変わってきます。思いつきで設置して、風に飛ばされたり雪の重みでつぶれたりすると大変危険です。簡単に設置できるからといって、安易に置くのは避けましょう。