コンパネでお庭の物置を長持ちさせる

一般的に物置といえば鋼板でできた金属製のものが多いかと思います。比較的安価で耐久性も高く、施工も簡単なので人気です。鋼板といえども金属ですので、長年使っていると腐食などにより傷んできます。コンパネを利用して物置の耐用年数を伸ばしましょう。

コンパネとは?

コンパネとは、コンクリートパネルの略で、コンクリートの型枠を組む際に使われる厚さ12mmの合板で、サイズは3尺(約900mm)×6尺(1800mm)が一般的です。
ベニヤ板とは本来削った単板のもののことですが、日本ではそれを複数枚組み合わせた合板のことをベニヤ板と呼ぶことが多いです。
コンパネはコンパネもベニヤ板の合板ですが、コンクリートを流し込む仕様なので、耐水性に優れています。
コンパネについては、ほかの構造合板と違い、強度の区分がないため、住宅用の建材としては不向きです。
それでも高い強度と耐水性、加工の容易さを考えると、物置の補強にはもってこいの素材と言えるでしょう。

床の補強

物置はどのようなサイズでも、設置場所は主に庭になると思いますが、靴を脱いで入る方はどれくらいいるでしょう?
ほとんどの方は、人が中を歩けるほどの大型の物置でも、靴のまま入るのではないでしょうか?
靴で入るということは、靴の裏には砂や泥が付着しています。
その砂や泥が付いた靴底が、サンドペーパーのように物置の床の塗装をはがしていきます。
そこに湿気がくると、床が錆びることになります。
靴だけでなく、荷物を引きずったり、中に設置した棚をずらしたりしても同じことが起こります。
床面の強度が落ちると、床に歪みが出て、中央部が沈んだり、物置全体に歪みが出たりします。
床の強度を上げれば、物置の耐用年数も上がるということです。
物置を設置した段階で、床にコンパネを敷き詰めてしまえば、床の補強と耐水性強化を同時に行うことになります。
コンパネ同士のすき間から水が浸入しないように、コーキングや耐水テープで目張りしておきましょう。

壁面の補強

大型の物置の場合、内部に棚を置いたり壁面に棚を付けたりする場合があるかと思いますが、その場合も事前にコンパネで補強しておくとよいでしょう。
コンパネはねじ止めできて、他の構造材と組み合わせることも容易です。
物置の内壁に荷物をぶつけたりしても、コンパネで養生してあると物置自体に傷が付くことはありません。
また、作業部屋として大型の物置を使用する場合、内壁にコンパネを張り付けておくと、防音や断熱効果も上がるため、作業場としての環境も良くなります。

最初が肝心

物置の耐久性を上げるためにコンパネを使用する場合、当然荷物を入れてからでは作業効率が悪くなります。
物置を組み立てる際に、床にコンパネを敷いてから組み上げ、ものを入れる前に壁面を補強すると、荷物を搬入する際にぶつけたりして壁を傷つけてしまう心配もなくなります。
物置を長く使うには、最初が肝心ということです。