ログハウス、ログキャビン、丸太小屋、キットで作れる?
田舎にログハウスを建てて、半自給自足生活に憧れている方も多いと思いますが、そもそもログハウスの定義とはなんでしょう?テレビドラマなどで見るように、ゼロから始めて自分で作れるものなのでしょうか?そんな疑問を解決します。
そもそもログとは?
ログハウスやログキャビンなど、呼び方はいろいろありますが、イメージするのは丸太で作られた建物だと思います。
そもそもログとは丸太のことで、板や角材などの製材加工をする前の、原木に近い丸太の状態のものを言います。
虫食い防止などの理由から、切り出した木の皮を剥いで使うのが一般的です。
ログハウスとログキャビンはどう違う?
ログハウスは、主要構造材にログを用いた建物のことを言います。
主要構造材とは、主要構造部に使用される材料のことで、建築基準法で定められている主要構造部とは、壁・柱・床・梁・屋根・階段のことなので、建物内の間仕切り壁や最下階の床などは主要構造部には含まれません。最下階の床は、建物の構造上なくても問題ない部分に位置付けられているため、主要構造部からは外されています。つまり、最下層の床は地面のままでも建物の構造上は問題ないということです。
主要構造材がログでできているものをログハウスと言います。
その中でも小型のものをログキャビンといって区別しています。cabin(ケビン、キャビン)は小屋の意味で、小型のものをログキャビンと呼ぶため、必然的にログハウスは大型のものを指すことが多いです。
日本は国土が狭いため、大型のものはほとんど見る機会がないと思います。
日本でログハウスというと、概ねログキャビンサイズの小型のものが多いので、最近ではログキャビンと呼ばれることも多いようです。イメージとしては、丸太小屋サイズのものです。
キットで作れる?
ログキャビンはキット販売もされています。
大きさは2畳程度の小さなものから、8畳以上の大きなものもあります。
価格も小さなものだと2~30万円程度からあります。
ただ、キット販売されているとはいえ、れっきとした建物ですので、大きなものを建てるためには確認申請が必要となります。
また、大きなものだと当然基礎工事も必要となりますので、キットを買ったからといってすべて一人で作業を行うことは大変難しくなります。
柱を建てる作業を行うだけでも、重機が必要となりますし、梁や屋根などの高所作業を行うためには、それなりのスキルや安全具が必要になります。
販売店に聞いてみましょう
ログキャビンのキットは、建物の構造によって柱や梁の太さや長さも異なります。実際に購入する前に、一人でも建てることが可能かどうか、特殊な工具や重機が必要かどうかなど、販売店に詳細を確認してみましょう。詳細を確認する際に、建築確認申請が必要かどうかも併せて確認しておくとよいでしょう。